「王政維新の前後に日本国中の人が専ら老生の著訳書ばかり読んで文明の新知識を得たるは紛れもなき事実にして、或いは維新政府の新施設も拙著の書を根拠にして発表したるもの多く、暗に政府のお師匠様たりしことは、故老の忘れざるところなり」(福沢諭吉全集第20巻)
その諭吉は、政府や天皇にいくつかのことを教えています。
- 「馬鹿と片輪に宗教、丁度よき取り合わせ」(全集題20巻)
東京招魂社が、靖国神社になったころ - 天皇制について「愚民を篭絡するの一欺術」(全集第5巻)
- 「支那(しな)と戦(たたかい)に及(およ)ぶこともあらば、・・・真一文字(まいちもじ)に進(すすん)で其(その)喉笛(のどぶえ)に喰付く(くらいつく)こと緊要(きんよう.緊急に必要)・・・北京是(これ)なり」
(1882年「喉笛に喰付け」全集第8巻260ページ)
(つづく)