1930年(昭和5年)ごろの真空管ラジオ
(http://www.k2.dion.ne.jp/~jm7ock/TRADIO_12.HTM#ELMから)
NHKの放送の歴史で、戦前については検証がやや困難ではあるが、治安維持法下で治安維持法の否定的放送は困難であり、肯定的放送がおこなわれたことは断定してもほぼ誤りではないと考えられる。(放送博物館のニュース台本の資料が閲覧できれば、具体的な検証をおこなうことができるが、この件については別途検討することとする)
戦後のNHKの放送の歴史では、以下の3点から戦前と同じ一本の糸が貫かれていることがわかる。
- 米国軍事基地の国内無期限使用を認めた旧日米安保条約発効の日、1952年4月28日に「君が代」の番組終了後連続放送が開始された。 米国の皇室利用による日本の間接支配の政策を反映した結果となっている。
- 現行安保条約の密約付き改定交渉の時期に「NHK国内番組基準」が制定された(1959年5月)。 第2章第5項「報道番組」の基準からは、放送法の「政治的公平」「論点の多角的明確化k」が除外されている。これにより、与党・多数党偏重、対立する論点の軽視・無視・敵視が正当化される基礎が文書化された。 この基準は、2010年現在も有効である。
- NHK国際番組基準は、2008年03月25日改定され、「国際連合憲章の精神を尊重」の基準から「国際連合憲章の精神」が削除された。