多数党に有利な「選挙制度・大手メディアの報道」が、世論・選挙・政治をゆがめている!
NHK受信料はその「ゆがみ」に貢献している! (最高裁は、それを否定していない)
政治の民主化を!
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2010年5月17日月曜日
NHKと放送法(25) ─ NHKの歴史を貫く一本の糸(3)
1924年の新聞記事 中ほどの「電波をける」は、「電波を受ける」の誤植(http://www.d3.dion.ne.jp/~t_uchita/koukoku/1924/kikeru.htmlから)
このサイトでは、戦前・戦後のNHKの歴史には、政府・多数党偏重、対立する論点の軽視・無視・敵視の一本の糸が貫かれていると、否定的な見方をしています。
しかし、戦前については、治安維持法、対中15年侵略戦争・太平洋戦争の肯定的放送がおこなわれたのは主観的な見方ではないと考えられます。
戦後も、レッドパージや米国の旧安保条約押し付け(1952年4月28日発効)の肯定的な報道、それと関連する「君が代」の連日放送開始(1952年4月28日)は、客観的な事実です。
また、米国の対ベトナム侵略戦争、対イラク・アフガニスタン戦争など米支配層の不正義な戦争や、日本の姿勢などについて肯定的な放送による世論誘導による協力も客観的な事実です。
2009年5月31日の日曜討論で、与党(自民)の国防政策にあわせた「敵基地先制攻撃容認論」を中心とした、対立する論点を無視した討論番組を放送したことも、事実です。
また、2010年4月29日の双方向解説で、解説委員が米国や日本の非民主的な部分や、思想・良心の自由を否定する政策をとったことをも美化する「日米の共通の価値観が重要」などという論点の放送をおこなったことも事実です。(個人として、どんな論点をもつかは自由ですが、放送法では対立する論点をも放送することが求められています)
このように見ると、NHKの歴史には一本の糸が貫かれているという論点も、あながち主観的だとはいえないのではないでしょうか?