NHKには、放送法にしたがったすぐれた放送もありますが、このサイトではその点について扱うことを主な目的としてはいないので、詳細についてはふれません。
反対に放送法違反の放送や、憲法の精神をも否定する番組もあります。
2009年5月31日放送の「日曜討論(司会・島田敏男)が、その例です。 この放送では、「敵基地先制攻撃容認論」が中心の放送がおこなわれました。 その立場が憲法の精神に反するという論点を排除したものでした。
NHKが「番組制作の憲法」としている内部文書があります。 「NHK国内番組基準」です。
この中の「報道番組」の基準(第2章第5項)の全文を見てみましょう。 「政治的に公平であること」「論点の多角的明確化」(放送法第3条2)が含まれているでしょうか?
1 言論の自由を維持し、真実を報道する。
2 ニュースは、事実を客観的に取り扱い、ゆがめたり、隠したり、また、せん動的な表現はしない。
3 ニュースの中に特定の意見をはさむときは、事実と意見とが明らかに区別されるように表現する。
4 災害などの緊急事態に際しては、すすんで情報を提供して、人命を守り、災害の予防と拡大防止に寄与するようにつとめる。
5 ニュース解説または論評は、ニュースと明確に区別されるように取り扱う。
この基準は、1959年に制定されました。 現行「核密約付き日米安保」の交渉と平行していた時期です。
密約・憲法違反・対米従属隠しの役割をNHKなど報道機関に担わせる日米一部支配層の意向の反映だと、経過と現状からみれば判断することができます。
視聴者の自覚と改善要望が必要です。