【リオデジャネイロ=浜砂雅一】南米ペルーのガルシア大統領は14日、首都リマで、第2次世界大戦中に日系人を排斥し、米国に連行したことについて、大統領として初めて謝罪した。
1941年12月の日米開戦時、中南米諸国からは2200人以上の日系人が米国に連行された。その8割約1800人は、約2万6000人の日系人が暮らしていたペルーからだった。米政府が日本に残った自国民と交換する「捕虜」にするため、日本人の引き渡しを求めたためだ。米政府は1998年、連行された日系人への謝罪と補償を行ったものの、ペルー政府は責任を認めてこなかった。
(2011年6月15日)
日本は、戦前・戦中の中国・朝鮮半島・台湾などからの強制連行・強制労働・若い女性の軍による性奴隷化・人体実験などの大量の犯罪を犯しましたが、その具体的な責任をはっきり認めず、政治的・経済的・道義的な清算をおこなっていません。
日本が国際的な尊敬を得るためには、この清算を完了することも必要です。
また、拉致被害者とその家族に対しても、長期の苦しみを与えている原因ともなっています。
国民の自覚の問題でもありますが、ここでも、多数党中心のNHKなどの報道の責任が問われています。