放送法違反相当部分のNHK受信料についての有志者の支払い保留も含め、NHK・民放・スポンサーなどに改善要望を!
なぜ、九条や憲法の軽視・無視が?

◇多数党中心の選挙制度
◇多数党中心のNHKなど大手メディア

改善要望活動で、メディアと政治の民主化を!
 
放送法違反改善の要望
NHK、民放、スポンサー、BPOなどに

多数党中心、対立する論点・特定政党排除の改善を!
議席数に関係させた重点の置き方は放送法違反!
各個別番組・テーマごとに「政治的公平・論点の多角的明確化(放送法)」を!
(クリック)
憲法の軽視・無視は、どこから来るのか?
FAXで要望を! 放送倫理・番組向上機構(BPO)御中

2011年6月13日月曜日

古代の帰化人は、われわれの祖先、日本の古代社会を形成したのは主に彼ら帰化人の力だった 

関晃著「帰化人 古代の政治・経済文化を語る」(講談社学術文庫 2009年第1刷発行)の著者による「はしがき」(1956)の冒頭に、以下の記述がある(抜粋)。

古代の帰化人は、われわれの祖先だということ、日本の古代社会を形成したのは主に彼ら帰化人の力だったということ、この二つの事実が、とくに本書ではっきりさせたかったことである。

従来、・・・その活躍がことさらに軽くみられる傾向が強かった。

また、そうでない場合でも、正当な資料批判を経ないで、記紀などの記載をそのままに、彼らの歴史を構成するのが普通だった。

さらに最近では、史料批判の上に立って彼らの活躍をできるだけ跡付けることを省略し、理論などによって直ちに古代社会の形成を考えることが多くなった。・・・

また、同書の著者による「結び」(1955)には、以下の記述がある(全文)。

以上、乏しい史料にかなりの推測を加えて考えてきたことは、七世紀後半、律令制の形成の上で特に重要な時期にもかかわらず、唐との直接の交渉が杜絶(とぜつ)していた期間に、日朝関係が大陸文化摂取の上に非常に大きな意義をもっていたということであり、またその期の日羅交渉の実体の一端を示してくれる新羅学問僧なるものが、従来あまり注意をはらわれることがなかったけれども、その役割をもっと大きく評価されるべきだということである。

それは日唐直接交渉の一時的な代用物として、軽く見過ごすべきではないであろう。 当時の日本側が、遣新羅使を送ることに以外に熱心だった理由も、こういう面からよりよく説明できるのであった、この期における遣新羅使のもつ文化史的意義を改めて認識することが必要だと思われるのである。
(「山梨大学学芸学部研究報告」六、昭和三十年)

参考: ⇒ 万葉集は、その源流をどこに求め、どんな課題を提供しているか?