「最高裁判所裁判官国民審査」の制度があります。
最高裁裁判官を国民が審査する制度です。
国民の多くは、裁判官の名前を知りません。
そこでなにも書かないと、信任される制度です。
この投票方式はインチキというべきです。
1959年の砂川裁判では、一審判決では「米軍駐留は憲法前文、九条二項違反」の判決がだされました。
これに対して米駐日大使が最高裁長官と「内密の話し合い」をおこない、はんけっはきへ圧力をかけていたことが歴史的に明らかになっています。
ことときの最高裁長官も信任された結果となっています。
これは、「国民審査」が形だけのものであることを示した歴史的な例です。
「憲法の番人」の最高裁裁判官が、国民の上にあり、その上に米国がいる ─ それをチェックできない、これが日本の「民主主義」の現状です。
憲法では「国民主権」ですから、最高裁長官よりも国民の意思が尊重される規定です。
しかし、それが形式で、実質は機能していない。
その結果が、原発・核密約付き日米安保・財政/年金の危機化・消費税・国民生活の際限ない切り下げとなっています。 日本の民主主義の現状です。
日本に民主主義を実現させるためには、国民の正しい自覚がより求められています。