アラブの専制政治と、日本の対米従属

英フィナンシャル・タイムズ紙は、「チュニジアの反乱で終わりを告げた中東の専制君主体制」の記事中で、中東の専制君主体制を以下のように表現しています。（2011年１月17付。日本経済新聞　電子版 2011/1/18）　

軍部を背骨に、保安当局を中枢神経系に据えているアラブの専制政治

この間、極東で安定的に温存されてきた日本の対米従属政治 ─ この政治とアラブの専制政治との違いは何か？

◇アラブの専制政治：　軍部を背骨に、保安当局を中枢神経系に据えている
◇日本の対米従属政治：　NHKなどマスメディアの「多数党中心、対立する世論の排除」が世論・選挙・政治をゆがめている

この２つの支配の形態は、まったく異なるが、以下の共通点があります。

◇一部のグループの支配力が強力で、比較的に安定した長期政局がつづいている。
◇しかし、何かのきっかけで、その体制は一度に逆転する

今後、数年単位で、両地域の政治状況を注視することが必要です。