1868年・明治元年、日本は徳川幕府の政治から、明治政府の政治にかわりました。
下級武士の次男であった福沢諭吉は門閥制に希望を見ることができず、学問で身を立てることにして、西欧の文化を新しい、すぐれた文化として、オランダ語・英語を勉強し、渡米・渡欧の後、教育で慶応義塾、報道で時事新報を立ち上げ、脱亜入欧の道・東アジア植民地化の道をすすめました。
NHKの「坂の上の雲」は、その福沢諭吉に影響を受けたとした秋山兄弟の日露戦争(朝鮮の植民地化の過程)を、「坂の上の一朶(いちだ)の雲」として、それを目指して進むべき道として、大河ドラマに取り上げました。
その日本は、日清・日露・対中15年侵略戦争・太平洋戦争と正義と理屈のない戦争を繰り返す中で、経済を発展させ、破綻しました。
戦後、日本は対米従属のもと、敗戦国から世界第2位の経済大国になり、2010年には経済不況、生活・年金・財政の危機化の中で世界第3位の位置に転落しようとしています。
これが、これまでの日本の近現代史です。
今後の日本は、どれだけ国民が歴史の自覚を持つか、その程度にかかっています。