「NHK 番組基準」は、放送法の基準とは異なる！（６） 「NHK番組改変問題（ETV特集・戦争をどう裁くか）」で、NHKはどう答えたか？

　
2001年1月30日　ETV2001　シリーズ「戦争をどう裁くか」第2回についての「NHK番組改変問題」で、NHK番組制作局長の回答があります。

2001年6月29日付け　NHK番組制作局長・署名者ご一同宛の説明より　

番組の制作は、部内で定めた番組編集上の基本的指針である「国内番組基準」にのっとって行いました。「国内番組基準」には、たとえば、「意見が対立している公共の問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにし、公正に取り扱う」という指針が示されています。今回も、この指針にのっとり、番組制作を実施したことは申し上げるまでもありません。（注）　　（http://www.jca.apc.org/~itagaki/nhk/resnhk.htm）

この赤字部分は、「論争・裁判」にかかわる問題に適用される基準（「NHK番組基準」第1章・第5項）です。

注：これは 放送法では、政治・経済をも含め番組全体の基準で、 「NHK番組基準」では、この基準は政治・経済からはずされている　のが現状です。 （www9.nhk.or.jp/pr/keiei/kijun/index.htm　2010/3/2）

この基準でも事実（戦争の事実および「戦争責任を裁く動き」）とその事実はないという主張や論点をも正確に伝えればよいことで、政治家に放送前に番組を見せて改変する検閲を許すべきではありません。

NHKは、部内の番組基準にも反したことを反省するべきです。