放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は2日、今年夏の参院選公示日や投開票日前後に放送されたTBSなどの4番組について「選挙の公平、公正性に対する認識や配慮の姿勢に問題があった」とする意見書を公表した。
同委は、公示後に特定議員の所属政党を当てるクイズを出題したTBSの「関口宏の東京フレンドパーク2」(6月28日)と、投票日当日に特定候補の過去の出演番組を再放送したBSジャパンの「絶景に感動!思わず一句 初夏ぶらり旅」(7月11日)に対しては、「選挙の公平、公正性に抵触する可能性についての注意力が乏しかった」などと指摘。
比例代表の非拘束名簿式投票の説明の中で、長野県に関係のある候補だけを取り上げた長野朝日放送の「abnステーション」(6月22日)と、信越放送の「SBCニュースワイド」(7月8日)に関しては、「選挙制度を正しく理解しないまま番組を制作し、公平、公正性を欠いた」と判断した。(2010/12/02-15:09)
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