佐藤栄作(前首相)は、米国との間で「核兵器持込み容認の密約」かわしながら、「非核三原則」を表明したことにより、ノーベル平和賞を受賞しました。
受賞のいきさつには、米国の謀略機関が日本政府との協力のもとで、ノーベル賞平和委員会を買収したことが指摘されています(注)。
これが、「日本の対米従属」のもうひとつの例です。
(注)平和賞を選考するノルウェーのノーベル賞委員会は、2001年に刊行した記念誌『ノーベル賞 平和への100年』の中で、「佐藤氏はベトナム戦争で米政策を全面的に支持し、日本は米軍の補給基地として重要な役割を果たした。
後に公開された米公文書によると、佐藤氏は日本の非核政策をナンセンスだと言っていた」と記し、受賞理由と実際の政治姿勢とのギャップを指摘した。
この記念誌はノルウェーの歴史家3名による共同執筆で、同年8月の出版記念会見の際にその一人のオイビン・ステネルセンは「佐藤氏を選んだことはノーベル賞委員会が犯した最大の誤り」と当時の選考を強く批判し、「佐藤氏は原則的に核武装に反対でなかった」と述べたという[32]。(Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E6%A0%84%E4%BD%9C)