◇古代エジプトにおいて、奴隷階級であったイスラエルの民は、指導者モーセに率いられてエジプトを脱出し、独立に向けた闘いに勝利した(旧約聖書・出エジプト記)
◇ローマ帝国は、奴隷や対立外部民族の闘争・財政破綻などで崩壊し、奴隷制度は封建制度に進化した
◇商品経済の発達とともに、市民社会が力を得てルネッサンス、宗教改革、産業革命、アメリカ独立、フランス革命を経て、封建制度は資本主義制度に進化した
◇資本主義制度の初期の段階において、それまでの人類の知識と経験を総括して、マルクスとエンゲルスは社会発展の法則を明らかにした。
◇資本主義の成長とともに、その矛盾が大きくなり、2つの世界大戦、冷戦、米国の一国先制攻撃主義、電子ゲーム的金融システムの危機化、ラテンアメリカなど新しい社会のあり方の成長など、21世紀初頭には民主化にもとづく社会の転換期がはじまっている。
◇日本の民主化は、民主党の「口先民主主義」の正体があきらかになり、国民の自覚のきっかけが生じはじめた、過渡期の模索の段階にあるといえる。
世界史の流れの中で、日本では、2011年に向けて、国民は自覚の程度を強め、対米従属・大企業優先の守旧勢力の最後の抵抗の時代がはじまっている ─ その流れを注視ししましょう!
もののふの 八十宇治川の網代木(あじろぎ)に いさよう波の行く方(ゆくへ)知らずも (万葉集264 柿本人麻呂 注)
「(人麻呂の飛鳥時代の)8世紀ごろには、いさよう波の行く方はわからなかったが、2010年の現在では、そのようにも見えるが、『いさよう波』も必ず下流に向けて流れて行くこともわかっている」といえます。
千年以上前に、人麻呂は21世紀の日本を見通していたというべきか、あるいは、歴史は形と規模を変えて繰り返すというべきか、どちらでしょう?
(注)http://blogs.yahoo.co.jp/kairouwait08/25655577.html
264;雑歌,作者:柿本人麻呂,羈旅,宇治
[題詞]柿本朝臣人麻呂従近江國上来時至宇治河邊作歌一首
(柿本朝臣人麻呂、近江の国より上り来る時に、宇治川の辺(ほとり)に至りて作る歌一首)
物乃部能 八十氏河乃 阿白木尓 不知代經浪乃 去邊白不母
もののふの 八十宇治川の 網代木に いさよふ波の ゆくへ知らずも
[もののふの] やそ]うぢかはの あじろきに いさよふなみの ゆくへしらずも
* もののふの は枕詞。
* もののふの八十 ここまでが「宇治」を起こす序詞。
* 網代木(あじろき) 川魚を捕るために両岸などに打ち込んだ、仕掛け網代の杭。