◇中国で九九は、春秋時代(紀元前770~前403年)に使われていた
◇奈良市の平城宮跡で出土した「九九」を記した8世紀の木簡に、中国の数学書と同じ「如」の文字が書かれていたことがわかった
平城宮跡で出土した「九九」の木簡。下部に「一九如九」と書かれている(奈良文化財研究所提供) |
「如」の文字が使われた九九の木簡が見つかるのは初めて。木簡は長さ16・3センチ、幅1・5センチ。「一九如九(いんくはくのごとし)」と記されていた。同研究所は「九九が中国から伝来したことを端的に示すもの」としている。
中国で九九は、春秋時代(紀元前770~前403年)に使われていたとされ、「如」は「同一」の意味で、数学書「孫子算経」では、かけ算の答えが1桁の場合に使われているという。九九は日本に奈良時代より前に伝わったとみられ、「万葉集」には「十六」と書いて「しし」と読ませる記述もある。
(2010年12月4日 読売新聞)
日本人の人種ととしてDNAは、大陸から来ています。 北は朝鮮半島経由、あるいは西から海を越えて、あるいは、南から島伝いに ・・・
すなわち、日本人の起源は大陸から渡ってきたのです。
同様に、当時の先端技術である石器・土器・青銅器・鉄器、稲作、文字その他の技術の起源も大陸にあります。
日本には、「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ(ひい、ふう、みい、よう・・・)」という数え方と、「一、二、三、四・・・」という2つの数え方が共存しています。 ここにも、日本語の起源を見ることができます。
今回は、数学の基礎も、中国にあることがわかりました。
日本民族、言葉、古代の先進技術・知識の起源に関する研究は遅れています。 それには、島国日本の排外主義が起因している側面もあります。
私たちは、日本人と日本の歴史上の位置を客観的に、より正確に知る必要があるのではないでしょうか?
NHKは、対中侵略戦争の時代に愛用された「日本(ニッポン)」という読み方や、放送終了後の「君が代」の連日放送を1952年4月28日から開始するなどの放送をおこなっています。
これは、歴代与党・多数党中心の立場で、受信料は一部のグループのメシの種に役立っているだけで、日本の歴史と文化をゆがめるものというべきです。