この日の会見は、大阪地検特捜部の証拠品改ざん・隠ぺい事件に関して、前特捜部長・大坪弘道被告人と元副部長・佐賀元明被告人の2名を犯人隠避の事実で大阪地方裁判所に公判請求したことを受けてのものだ。
(※管轄の関係上、最高検察庁は本日、大阪地方検察庁に事件を移送し、これを受けた大阪地方検察庁が同日、大阪地方裁判所に公判請求した)
最高検側からの出席者は八木宏幸刑事部検事、伊藤鉄男次長検事、大林宏検事総長、池上政幸刑事部長の4名。
しかし、この記者会見で撮影が認められたのは、大林宏検事総長の冒頭発言部分(2分間)のみ。それ以降の質疑応答部分(約50分)は会場からカメラマンが退席させられ、一切の撮影、録音が禁止された。
おかしい。「記者会見」なのに質疑応答部分の記録ができない。会見要旨も残らない。これは大変な損失ではないのか。
それどころか最高検の事務方は、会見が始まる前に繰り返しこう言った。
「当方も会見の録音は行ないませんので、録音はご遠慮下さい」
公の場であるはずの記者会見が、なぜオフレコなのか。それどころか、会見の要旨も残されないのか。
(以下省略)