平田財務副大臣の辞任問題を扱いました.
本質的には、副大臣の「大臣規範抵触」が指摘されました.
その点では、放送法にかなっています.
しかし、政治的公平を欠く不適格な放送がありました.
- 辞任に追い込まれたのは、「民主党による厳しい態度」であるかのような放送がおこなわれた.
- 実際には、26日午後の参院財政金融委員会で、当初辞任を厳しく求めなかったのは、民主党理事であった
- 日本共産党の議員が「即時辞任」を要求した.
- その後、民主党は平田氏の辞任を求めるようになった
しかし、番組の報道では、日本共産党と民主党の区別がわからず、共産党が政治的に不公平に扱われました.
これは、結果的に世論・選挙・民主主義をゆがめます.
委員会の細かい経緯のチェックまでを、みのもんた氏に求めることは正しくないと思われます.番組の編集サイドの責任です.
みのもんた氏にも、ジャーナリストとしての正確な判断を求めます.
みのもんた氏は、「『2大政党による政権交代』が国民のため」という判断基準を持っているようですが、これは民主党の立場です.
たしかに、自・公政権より、民主あるいは民主中心の政権の方がましという論点はあります.
しかし、消費税・自民党の海外派兵・憲法改正・対米協力を国際貢献とする立場など、政治の基本的な立場では、2つの政権に違いがないことは、すでに明らかになっています.
政治とカネの問題でも、双方に大きな差はありません.
みのもんた氏は、庶民の味方であり、性格も男らしく、話し方もうまい.
貴重なキャラクターで、人気があります. それは、健全な視聴者の判断だと思います.
そうであれば、みのもんた氏も、より正確な政治判断の基準を持ち、番組をリードし、庶民のためにがんばてほしいと希望します.