NHKは、これをどう報道するのか?
朝6時のニュースでは、6時17分現在、このニュースを知ることができませんでした。 トップニュースは、京大などの入学試験不正問題、次がニュージーランドの地震 ・・・
NHKのリビア情報への言及は、6時35分に1分弱でした。 視点が、ニュースとしては遅く、国際的にはローカルのローカルな入試不正に重点が置かれている!
これでは、ニュースとはいえない! しかも、民放のコマーシャルまがいの商品広告を冒頭においている! 6時51分前後には、商品ニュースを数分にわたって放送、受信料は何のために使われているのだろうか?
しんぶん「赤旗」は、リビアの状況についてカイロから直接伝えています。
- 前法相は26日、独裁に反対するデモ隊側に加わった軍人と民間人からなる暫定政府を第2の都市ベンガジに樹立と発表
- 同国の原油生産4割を占める石油会社AGOCOの労働者が、同日反政府側に合流することを声明
- アルジャジーラによると、アブデルジャリル氏(前法相 カダフィ政権による国民の虐殺に抗議して21日に辞任)は、3カ月以内に公正な選挙を実施し、選出された政府に権力を以上するとしている
- リビアの国連大使は26日、「暫定政府がリビア全体の政府」と語った
- カダフィ政権の支配は人口650万のうち200万人が住むトリポリなどに限られている
- その首都でも、労働者が多く住む地区はすでに反政府デモ側の支配下にある
- 市中心部で軍の発砲により5人が死亡、数千人が争議行進、「カダフィは、神の敵」と叫んだ
- カダフィ大佐の息子は、反政府側は少数だと主張、情勢が不安定になれば内戦になると指摘
- 外交筋によると政府軍の武力行使筋による死亡は、2000人以上
このほか、しんぶん「赤旗」では、「国連安保理が対リビア制裁を決議」したこと、カイロからの報道として、エジプトなどではリビアに食料・医療品を送る支援運動が広がっていることを伝えています。
世界史的に重要な問題については、しんぶん赤旗の方がNHKよりずっと早く、質の高いものであり、NHKでは人類史での民主化の動きはよくわからないことが明らかとなりました。
放送法では、放送の目的を「健全な民主主義の発達に資すること」をうたっています。
NHKは、「健全な民主主義」の意味がわからないのか、それを排除しようとしているのか?
受信料は、正しく使われているのだろうか?