NHKの報道が遅く、質も低いことが指摘されていますが、時事通信の報道も同様であることがあきらかとなっています。
時事通信は、リビア情勢について「地中海沿岸では、トリポリを除くほとんどの都市が反政府側の支配下に入っており、最高指導者カダフィ大佐が押さえる首都は東西と南の3方向から一段と包囲網が狭まっている」ことを2011/02/28-07:20に伝えました(時事ドットコム)。
この内容は、しんぶん「赤旗」がこの時点では紙の形で、全国の読者に伝えたあとのことでした。 しかも、しんぶん「赤旗」の扱いは、リビア情勢を全体的に詳しく伝えたもので、この地域の民主化の過程がよくわかるものです。
この違いはどこから来るのか?
それは、しんぶん「赤旗」には世界の民主化の動きに関心をもち、客観的に伝えるという姿勢があり、時事やNHKにはそれがない、あるいは不十分であることによるのではないかと考えます。
大手メディアや通信社の経営の基盤は、直接・間接に視聴者・読者・消費者が100%負担しているものであり、これら大手報道機関は市民・国民に奉仕する姿勢のもとで、世界の民主化の動きについても正しく、正確に、早い報道を目指してほしいものです。