ベネズエラとキューバの経済協力協定.
04年に結ばれました.
両国は「協力と連帯によって、相互に高いレベルの発展をめざす」経済協力に合意しました.
たとえばベネズエラがキューバに石油を供給し、その支払いはドルではなく、キューバがもっている医療や教育の先進的な技術の「輸出」で支払います.
具体的には、キューバが医師や看護師をベネズエラに派遣して支払います.(「しんぶん赤旗」 2008年9月11日)
おそらく、これが将来の新しい通貨の理論的な基礎となるでしょう.
2つの交換物、①石油 ②医療・教育サービスの間に使用される通貨、それは紙幣や電子マネーではありません. 相互信頼と協力の精神による「取り決め」です.
キューバの医療・教育サービスは、長い米国の敵視政策・経済封鎖の中で築き上げた価値ある財産です.数値化したその財産と、数値化した石油とを交換するのです.
おそらく、資源、農業・工業生産物、技術・サービスなどの国際的数値化が合意されて新しい通貨制度ができることでしょう.
その合意の基礎は、相互信頼と協力の精神ですが、さらにその基礎には、国連憲章とならんで、日本国憲法九条の精神が重視されることになるでしょう.
キューバ・ベネズエラの経済協力協定は、中南米6カ国でつくる連帯と助け合いの地域機構「米州ボリバル代替構想」(ALBA)に発展しています.
新しい世界は、はじまっています.
(NHKは、世界の動きを正確に伝えているでしょうか?)