菊池寛が雑誌「モダン日本」を発刊したのは、1930年5月でした. このときは「モダン日本(にほん)」でした.
(同誌発刊のことばの中で、「にほん」とかなをふっている)
1930年まで、「日本」は「にほん」だったのです.
「日本」が「ニッポン」になったのは、1931年からです.
1931年は、日本軍国主義が対中侵略戦争を本格化させた年です. この年9月18日、関東軍(大日本帝国陸軍)が南満州鉄道の線路を爆破しました.
自作・自演の柳条湖(りゅうじょうこ)事件です.
この「事件」を口実に、「自衛」の名目で侵略を本格化させたのです.
2009年の今、NHKは、「ニッポン」を多用しています.
毎日の朝7時のニュース番組は「おはよう日本(ニッポン)」です.
NHKは、毎日、毎日、使っている!
戦前日本軍国主義が用いた「ニッポン」の呼び方を! 適当でしょうか?
NHK自身、無意識のうちに「戦前回帰」に陥っているのでしょうか? それとも、自分の宣伝にまどわされたのか?