“密約”の学者 共同声明にも関与
NHK ニュース 6月19日 18時13分
沖縄返還にかかわる密約について、NHKはつぎのように報道しています。
1972年の沖縄の返還にあたっては、日本の学者が、アメリカ側と秘密交渉にあたり、核兵器の持ち込みに関する「密約」の作成にかかわっていたことが知られています。この学者が、「日米共同声明」の作成にも深くかかわっていたことを裏付ける文書が見つかり、当時の最重要の外交課題に一民間人が深く関与していたことを示す資料として注目されています。
1965年代に行われた沖縄返還交渉では、沖縄に配備された核兵器の扱いなどをめぐり、外務省による交渉が難航していました。この事態を打開するため、当時の佐藤総理大臣から秘密の交渉役として選ばれたのが国際政治学者の若泉敬氏で、「有事の際には核兵器を再び持ち込むことを認める」という「密約」を結び、アメリカに核兵器を撤去させる道筋をつけました。
報道では、「総理大臣から秘密の交渉役として選ばれた」とされていますが、実は両国の間で動いた(動かされた)のが事実ではないか?
おそらく、米側もうまく利用すればよいとの立場で、結果として密約をまとめさせたと考えるべきではないか? 「密約」には、そのようなことがつきまといます。