政府は9日、日韓併合100年を迎えるに当たって、過去の植民地支配への「痛切な反省と心からのおわび」を表明する首相談話を10日に閣議決定して発表する方針を決めた。95年の村山富市首相談話を踏襲した上で、韓国政府が要求してきた朝鮮半島由来の文化財などの引き渡しに応じる姿勢を示し、未来志向の日韓関係を構築する新たな100年としていく内容で最終調整しているとのことです。(毎日新聞 2010年8月9日 21時39分)
福沢諭吉は、以下のように教えています。
◆「目につくものは分捕り品の外なし。なにとぞ今度は北京中の金銀財宝をかきさらえて、彼の官民の別なく、余さずもらさず、かさばらぬものなればチャンチャンの着替えまでもひっぱがして持ち帰ることこそ願わしけれ。その中には、有名なる古書画、骨董、珠玉、珍器等も多からんなれば、・・・一儲け・・・。
(1894年 福沢諭吉全集第14巻)」
この教えにもとづいて、日露戦争当時、中国東北部から日本軍が略奪してきた文化財が、現在でも皇居の中に存在していることが知られています。
韓国との間だけではなく、中国との間でも、略奪した文化財は、略奪してきた、それを生んだ場所に変換するのが歴史の流れです。
日本は、まだ歴史の流れに逆らっているというべきです。