多数党に有利な「選挙制度・大手メディアの報道」が、世論・選挙・政治をゆがめている!
NHK受信料はその「ゆがみ」に貢献している! (最高裁は、それを否定していない)
政治の民主化を!
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2010年9月2日木曜日
米国の外交政策は、日本で成功したのか? 2
1950年前後、蒋介石が中国大陸から追放され、冷戦が激化した時期に、米国は対日政策を転換させた。
日本に形の上で独立を与え、皇室を利用した日本の間接支配、目下の従順な協力者として飼育する方針をとったのだ。
この時点では、アメリカの裏庭・ラテンアメリカ諸国の支配権を、太平洋の西側まで延長させた点で、日本を中国大陸の東に横たわる「浮沈空母」とした点で、成功したように見える。
しかし、アメリカが軍事力による世界制覇の政策をとる限り、その成功は一時的なものでしかありえない。
すでに、中国が自分の足で歩き始めた1949年に、その失敗は始まっていた。
中国が、毛沢東の内戦により、自身を大きく傷つけていたとき、ベトナムは日本の協力にもかかわらず、米国の支配をはねのけ、独立を維持し、アメリカを旧サイゴンから追い出した。
ベトナムとキューバ、この2つの小国が、ヒトラーのドイツと東条の日本より人口・工業力・ではるかに小さなこの2つの国が、世界の大国米国を打ち負かした!
それは、米国の対外政策の根本に正義がなかったことによるものであった。
すでに、米国の裏庭といわれたラテンアメリカ諸国は、真の独立をはたし、中南米をひとつの世界として、新しい道を進み始めている!
それは、金融システムの肥大化・専有化による資本主義の歩む道、その行き着く先を、きれいに示している。
「正義がなかった」だけではなく、資本主義の足かせそのものが、アメリカに強制している状況なのだといえる。
その状況の中で、アメリカの立ち場から、日本については成功したといえるのだろうか? (つづく)