主権の侵害、人権の侵害 ・・・
めぐみは、今、どうしているのか?
消えし子よ 残せるサボテン花咲けり
かく小さくも生きよと願う
(横田早紀江 『めぐみお母さんがきっと助けてあげる』)
ブッシュ政権が、北の「テロ支援国家指定解除」した今、
たよるのは、日本政府しかない. しかし、日本政府は何もしてくれない
拉致被害者の家族の方々が、娘や息子たちを助けたいと努力されている
10年の単位で ・・・ 気持ちは理解できるし、尊いと思う ・・・
北の日本に対する主権の侵害、人権の侵害 ・・・
国が主権を守らず、国民の命を守らないとはどういうことか?
親族が、そう感じることは許される
しかし、この主張では、めぐみはかえってこない!
あなた方は、私たちの主権を侵害した. 人権を侵害した.
返しなさい! この主張に、説得性はあるだろうか?
あなた方は、侵害した.
過去に私たちも侵害した. それは、悪いことだ.
そんなことは、やめよう! 私たちも、決して繰り返さない.
あなたたちも、やめなさい!
それがいえないのには、理由がある
過去の事実を認めることが出来ないからだ ・・・
「ドイツは迫害者であっただけではなく、被害者でもあった」
統一後のドイツでは、この種の主張が次々に出版されている.
(熊谷 徹「ドイツは過去とどうむきあってきたか」)
「ドイツ人が被害者であったと語ることは、許される. しかし、被害を受けた原因は、ドイツが戦争を始めたことにあることを強調するべきだ」
(同上書中の引用)
「日本は侵略国家であったのか」の航空幕僚長の立場に立つ限り、
その空爆長を黙認した防衛相、それを容認した首相 ─ このような政治を国民が認めている限り、
めぐみは、かえってこないだろう
(そう望んでいるのではないが)
佐渡も海も茜に染むる浜に立てば
わが魂は神にふれゆく (横田早紀江)