放送法違反相当部分のNHK受信料についての有志者の支払い保留も含め、NHK・民放・スポンサーなどに改善要望を!
なぜ、九条や憲法の軽視・無視が?

◇多数党中心の選挙制度
◇多数党中心のNHKなど大手メディア

改善要望活動で、メディアと政治の民主化を!
 
放送法違反改善の要望
NHK、民放、スポンサー、BPOなどに

多数党中心、対立する論点・特定政党排除の改善を!
議席数に関係させた重点の置き方は放送法違反!
各個別番組・テーマごとに「政治的公平・論点の多角的明確化(放送法)」を!
(クリック)
憲法の軽視・無視は、どこから来るのか?
FAXで要望を! 放送倫理・番組向上機構(BPO)御中

2009年1月19日月曜日

「表現・編集の自由」と「政治的公平」(3)

以下の条件を、どのようにバランスをとるか?
  1. 表現・編集の自由
  2. 政治的公平(放送法第3条の2第2)
  3. 事実をまげない(放送法第3条の2第3)
  4. 対立する論点の明確化(放送法第3条の2第4)
例にもとづいて検討しましょう.
例: NHKニュース(2009年1月19日19時)
⇒ 「首相“定額給付金 効果ある」(全文)

参議院予算委員会についての報道で、第2次補正予算案と、民主党・社民党・国民新党があらためて提出した定額給付金を切り離した修正案の審議が伝えられた関係で、政府与党・民主・社民・国民新党の論点が放送されました.

◆限られた時間の中で(表現・編集の自由)、正確に(事実を曲げない)放送することが求められます.この点では、NHKの放送(例)が当然だといえます.

◆放送は、国会の審議内容を伝えているので、共産党の論点は伝えられていません.
この点では、共産党にも質問時間があるので、それを放送すれば、一応バランスが取れるとも考えられます.(共産党に限らず、これまでそのような原則が守られてきたかどうかも、問題になります)

◆しかし、共産党は、質問で別のテーマを取り上げることもあり得ます.すると、定額給付金について、共産党の論点は、伝えられないことになります.
この問題は、国会の議席数に関連させた放送をおこなうことによって、生じます.
審議内容を伝える点では、事実は曲げられていません.
しかし、対立する論点を多角的に明確化させる・政治的公平の点で不十分であるといえます.
この点を補う編集の原則があるのかどうか(放送法は、それを求めています)が、問題です.

厳密には、ニュース中で、対立する触れられていない論点を補足的に放送することが、正しい放送であると考えます.

この問題は、「表現・編集の自由」の問題ではなく、放送法にどれだけ忠実かどうかの問題であるかと思います.局側が一方的に決定する問題ではなく、視聴者の意見をも入れて決定するべき問題です.この点は、未解決な問題であると考えます.