これまでは紙・電波メディアが100%で、それが「情報管理」に使用されていたことと比較すると、状況は変化しつつあることを示している。
「ネットの力は、誰にも抑えられないほど急激に巨大化している」現状は、中国では特に社会に与える影響が大きい。
この状況を日本と比較すると、どうだろうか?
戦後の経済復興期から高度成長期、新自由主義導入による経済破壊期の、60数年の3つの期間を通じて、メディアは、日本的に高度に発達した。
それは、「『自由と民主主義』の名前での対米従属、与党・多数党中心、対立する世論・特定政党の軽視・排除」の大手メディアの発達であった。
ネットの普及・発達は、ハード、通信インフラの面では革新的で、従来メディアに対して一定の影響をもたらしつつある。
個人の情報発信の可能性は積極的な役割を果たしつつあるが、全体的には「利潤追求第一主義」のネット企業の繁栄である。
このような状況を、中国の場合と比較すると、ネットが社会の民主化に貢献する度合いは、現時点では中国の方が高いレベルにあるといえる。
今後、中国と日本が、とくに民主化の面ではどうなるかについては、それぞれの国民と社会が決めることであるが、ともに目が離せないのではないか?
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