「仙谷大臣に問う」と題して、補正予算の停止・ムダ削減と景気雇用対策などについて与党としての論点を重点に放送します.
この種の「〇〇大臣に問う」という放送は、長年の放送形式であり、他局でも行われています. 共通していることは、政府与党の論点の放送であるということで、重要なテーマなので、当然必要な放送です.
しかし、放送法上、それが政府与党の論点の一方的な放送であってはなりません.
ルールとしては、同じ質問を野党各党にも質問し、その論点を政府与党の論点と平行して「公平に」放送するべきです.
その際、与党側の反論が認められるとすれば、それは「与党論点の明確化・野党論点の非明確化」になり、同時に政治的に不公平となります. これがこれまでの放送形式の大きな欠点でした.
反論も当然必要なので、「問う」形より、以下の形式が望ましいことになります.
- 各党の専門家をも出席させる討論形式とする
- 野党の専門家だけの討論番組を別に並行して放送する.あるいは半分の時間を各野党の専門家を出席させ、その論点を放送する.
- 同じ質問に対する野党の論点を取材しておき、その論点を公平に与党の反論なしに放送して、判断は視聴者にまかせる
現状のままでは、放送法違反であると考えます. 改善を求めます.