マスコミの偏向報道、印象操作に憤りを感じています |
管理人から:
「偏向報道、印象操作」とは、何か?
「偏向報道」「印象操作」の表現は、基準が主観的でわかりにくい.
例で考えよう.
「太平洋戦争で、日本は国内で300万人、アジアで2000万人の死者を出した」という内容の放送はどうだろう.
このできごとには、いくつかの側面がある.
- おおくの残虐で、悲惨な非人間的な事実がたくさんある.
- それらを歴史の教訓として、ふたたび同じ誤りを繰り返さないことが必要で、それが死者の死をむだにしないと考える立場がある.(この立場は、国連憲章、世界人権宣言、日本国憲法九条を生んだ)
- それらのできごとは、「事実ではない」「その報道は、日本を貶める(おとしめる)」「自虐的だ」
- 「歴史を自由に変更・解釈する『自由主義史観』が必要だ」
- あの戦争は、「侵略戦争ではなく、日本の「自存・自衛のための戦争だった」
- 特攻隊員の死は、「戦争の犠牲」ではなく、国・家族を愛し、それを守る英雄としての死であった.
- その英霊を顕彰するために、靖国神社がつくられた. 国会議員(公務員)の靖国参拝は、「公務員の宗教活動の禁止」(憲法)を無視しても、正しい行為である(中曽根・安倍・小泉元総理など).憲法は、信教の自由を認めている.
- 信教の自由と矛盾なく「靖国参拝」をおこないたいのであれば、国会議員を辞任してからおこなうべきである.それをしないのは、憲法より権力・利権、すなわち自己の利益が第1だからだ.
「事実」には、それが「事実」なのか「事実でないのか」の側面がある.また、事実については対立する論点がある.
放送は、これらの問題をどうあつかうべきか?
歴史的・国際的・国民生活に大きな影響のある問題について、「事実かどうか」の問題がある場合には、客観的で公平な論議・検討・研究により解決するべきである.
対立する論点は、公平・多角的に放送するべきである.その基準が「放送法」にしめされている. 放送法に反して、「政治的公平」の立場を守らず、政府与党・多数党にかたよる放送は放送法違反である.
「印象操作」とは、政府与党・多数党などの行動・論点を重視する放送で、それらが正しいかの印象を与える放送であるといえる.
戦前・戦中の一般報道やNHKは、「戦争反対」の論点を100%無視し、戦争に協力した.
そのやり方・考え方が現在にも残っている.