2009年9月5日 20:00 NHK総合テレビ 「追跡!A to Z・政権交代 民主党はどう動く?」
多数党の論点のみを放送、対立する論点を無視 ─ 放送法違反
この番組では、「民主に直撃」の副題のとおり、民主党の議員1名を出席させ、同党の論点中心の編成がおこなわれました.
民主党は、09年衆院比例代表区での得票率は、全国で42%で第1党となり、与党となります.
したがって、あらゆる問題が国民の大きな関心の対象であり、重要な影響を生活に与えることになります.
このことから、同党の政策・論点が重視されることは当然です.
しかし、それは放送法の範囲のことで、同党に対立する重要な論点については、たとえ出席はなくても番組が正確に放送することが必要です.
それに対して、視聴者が意見を出し、その意見がまた放送される. その過程が「民主主義の健全な発達に資すること(放送法第1条)」になります.
本日の放送では、残りの58%の論点が無視されたことになり、放送法の政治的公平・意見の対立する問題についての論点の多角的明確化(放送法第3条)などに違反した結果となりました.
放送法の違反は以下の結果をもたらします.
1.世論・選挙・民主主義をゆがめる(放送法第1条、公職選挙法第1条の違反).
2.「NHK受信料支払いを拒む権利(民法第533条・同時履行の抗弁権)」を発生させる.
上記1、2については、中央選挙管理会は2009年8月3日、同8月6日、同8月13日付けの申し入れ(http://shohizei-game.blogspot.com/2009/08/nhk.html に掲載)に対して、否定していません.
同様に、放送倫理・番組向上委員会(BPO)、NHKも否定していないところです.
(ともに、2009年9月5日現在)
改善を求めます. [NHK受付番号518734]