福島第1原発事故で政府が、小中学校などの放射線量の基準を、年間20ミリシーベルトとして設定したことに対し、米国の民間組織「社会的責任のための医師の会(PSR、本部ワシントン)」が「子供の発がんリスクを高めるもので、このレベルの被ばくを安全とみなすことはできない」との声明を発表しました。(2011/05/02 09:45 【共同通信】)
この「設定」は、「原子力安全委員会」が委員会を招集せずに「妥当」との助言をまとめ、国の「『委員会』が、政府・与党の追認機関であること」を証明した事件でした。 これをNHKは、「首相 “場当たり的対応”否定」と報道し(4月30日 9時46分)、首相の立場を追認した結果となりました。(NHKの「情報隠しと与党寄り」 ─ 中立性放棄・判断材料を与えず、「国の政策追認」)
「社会的責任のための医師の会」の声明について、はたしてNHKはどのように報道するでしょうか? 子供の健康の問題について異なる論点のあることを隠し、政府決定追認の立場を堅持しとおして、気骨のあることを示すでしょうか?
放送法にもとづいて、その「気骨」を改善するべきではないでしょうか?