11月17日 21時38分 (NHKオンラインより転載)
テレビのバラエティー番組に対し視聴者から多くの苦情が寄せられていることから、BPO=放送倫理・番組向上機構の委員会は、「良質の番組作りのために放送界全体で議論する場が必要だ」とする意見書をまとめ、民放連=日本民間放送連盟に通知しました。
BPOの放送倫理検証委員会は、民放連に通知した意見書の中で「バラエティー番組が自由で風通しのよい社会を作ることに貢献してきた」と評価する一方で、「いじめを助長している」「下品だ」といった最近の番組に対する視聴者からの具体的な苦情を紹介しています。そのうえで、番組の面白さだけでなく深さを追求するために「放送界全体で議論・検討する場が必要だ」として、制作者と視聴者が議論するシンポジウムの開催や優れたバラエティー番組を表彰する制度の充実などを提案しています。BPOの放送倫理検証委員会の川端和治委員長は「現場をいしゅくさせる目的でなく、良質の番組を制作してもらうために意見書をまとめた」と述べました。意見書について、民放連の広瀬道貞会長は会見で「バラエティー番組への激励だと感じている。提案をしんしに受け止め、早急に方針を決めたい」と述べました。
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