署名された方のコメントです。
「自民党政権の報道と民主党政権の報道など、政治的な報道に関しては公平な報道など全くと言って良いほど行われていない」
これは、一般の報道機関の報道が、NHKや民放テレビを含めて、政府多数党寄りであり、少数党・少数意見を軽視・無視・排除する傾向があることを指摘しているものだと理解します。
1933年に、小林多喜二は侵略戦争反対・国民主権を掲げて活動していましたが、その主張は少数意見であり、政府側はそれを犯罪として弾圧し、一般の報道機関はそれを容認・擁護していました。
現在の「民主主義」は、少数意見を理由に拷問・虐殺はしませんが、ビラの配布で逮捕・有罪の判決をおこなっています。
放送法では、「政治的公平(第3条)」、NHKについては「苦情の適切な処理(第12条)」の規定がありますが、ともに十分に守られていません。
「政治的公平」を求める「改善要望」に対する「適切な処理」とは、「政治的不公平な放送」の原因解明・不公平の是正(補正放送の実施、以後の改善)を含む検証放送までを適宜おこなうことであると理解します。
しかし、サイト「公平な放送を!」( http://koheina-hoso.blogspot.com )では、具体的な放送法違反と考えられる放送について、そのつど改善要望を出していますが、部分的な改善はゼロではないものの、「適切な処理」がおこなわれている具体例はありません。
「放送法違反の放送」は、世論・選挙・民主主義をゆがめます。
同時に、「NHK受信料支払いを拒む権利(民法533条・同時履行の抗弁権)」を発生させます。 民放テレビでは、スポンサー不買を正当化させます。
多くの受信者が長期・拡大的に改善要望を継続させれば、放送の送り手側はそれを無視しつづけることはできません。 それが、「憲法の国民主権」と「放送法の政治的公平」の要求であるからです。
多喜二の「国民主権」「侵略戦争反対」の精神は、戦後新しい「憲法」に生きることになりました。 報道機関も多喜二の虐殺黙認したような、政府・多数党寄りの主張・報道に偏ることなく、「政治的公平」を貫くべきです。