2009年12月2日 NHK 日曜討論
「普天間基地・日米同盟、どこへ行く鳩山外交」と題して討論しました. 出席は、日本国際交流センター シニア・フェロー 田中 均、拓殖大学大学院教授 森本 敏、法政大学教授 鈴木 佑司、東京大学教授 藤原 帰一、 司会はNHK解説委員 島田敏男の各氏でした.
本年5月31日のこの番組では、同じ外交・軍事問題で、同じ司会者、出席は山本孝、阿部信泰、浜口恒夫、前田哲男、森本敏の各氏による討論がおこなわれました.
この党論では、出席者の論点が米軍の抑止力・米軍基地・日米軍事同盟容認の点で、政府与党に近い論点の討論でしたが、司会者はそれに対立する論点を100%無視した司会をおこないました.
この放送では、形・内容の点で放送法の政治的公平、対立する論点の多角的明確化に違反するものでした. (違反の指摘に対して、NHKもBPOもそれを現在まで否定していません)
違反は、世論・選挙・民主主義をゆがめます. 同時に民法(533条)にもとづいて、違反部分の「受信料支払いを拒む権利」の条件を発生させます.
12月2日の放送ではどうか?
米海兵隊のグアム移転に賛成の論者が1名、米軍の抑止力維持の立場が3名であり、5月31日の放送に比較すれば、より「まし」であった結果となりました.
しかし、以下の問題点がありました.
1.政治的公平・論点の多角的明確化の点で十分ではなかった(とくに普天間基地の無条件撤去の論点が無視された)
2.出席者から女性が排除された.
以上の点については、放送法の精神を十分まもっているとはいえません.
改善を求めます.