2009年8月15日 19:30 NHK「日本の、これから」(キャスター:三宅民夫)
視聴者から意見・出演者を募集し、番組を構成する番組ですが、この日は「核」をテーマとしました.
政府・自民党は「北朝鮮の脅威」を口実に「核の傘・抑止力の必要性、日米核密約の否定」の立場をとっています.
この番組では約半数の出席者に「核の傘・抑止力・日本の核武装必要論者」をそろえました.
総選挙をひかえた時期であり、またこの日は終戦記念日でもあり、この放送は問題でした.
- 対立する論点を持つ出演者を出席させることは必要である.
- しかし、極端な、しかも戦力不保持を定めた日本国憲法を否定する論者を半数近くそろえ、「NHKを代表するアナウンサーのひとり」に司会させた放送は、異常である.
- 番組によれば、その人たちの中には自衛隊関係者が含まれていた.元自衛隊関係者という形で責任のない発言をさせるより、現職の責任ある自衛官を出演させるべきであった.
- 各種世論調査では「憲法九条を守る」立場が「改正派」を上回っている.九条は戦力不保持を規定しているから、「核兵器保有」は憲法を否定する立場である.その立場の人たちを不明朗な人選で出席者の約半数を占めさせたのは、NHKの姿勢に憲法と放送法を離れた要素があることを示している.
この放送法の違反は、「受信料の支払いを拒む権利(民法533条・同時履行の抗弁権)」を発生させています.
改善を求めます.
同文: 中央選挙管理会、都道府県選挙管理委員会、BPO、日本民間放送連盟、政党、消費者関連団体など関係先